Nuxt.js 親子コンポーネント間の双方向データバインディングを実装する(3/4)
  • 2020.08.16に公開
  • Udemy
  • 10. ログイン前のレイアウト構築
  • No.8 / 10

会員登録ページは全4回に渡って構築します。

1/4 レイアウトファイルの作成

2/4 名前、メールアドレス、パスワードコンポーネントの作成

3/4 親子コンポーネント間のデータ通信設定(今ここ)

4/4 Vuetityのv-text-fieldを使ったバリデーション設定

今回達成すること

前回は「名前」、「メールアドレス」、「パスワード」の3つのコンポーネントファイルを設置しました。

今回は、その親子コンポーネント間でデータ通信を行う設定をします。

もう少し詳しく言うと、

  • 親となるsignup.vueで用意したデータを、
  • 子となる各フォームコンポーネントで編集し、
  • 親のデータをリアルタイムで更新する

設定です。

最終的には、フォームに入力された値がsignup.vueのデータに反映されるようになります。

2020-08-14 17-16-03

signup.vueにRailsへ送信するオブジェクトを用意する

まずはsignup.vueに、Railsへ送信するparamsオブジェクトを用意します。

front/pages/signup.vue
...
export default {
  layout: 'beforeLogin',
  data () {
    return {
      isValid: false,
      // 追加
      params: { user: { name: '', email: '', password: '' } }
    }
  }
}

そして、それぞれのデータをバインドで各コンポーネントに送信します。

front/pages/signup.vue
<template>
      ...
      <!-- :name.sync 追加 -->
      <user-form-name
        :name.sync="params.user.name"
      />
      <!-- :email.sync 追加 -->
      <user-form-email
        :email.sync="params.user.email"
      />
      <!-- :password.sync 追加 -->
      <user-form-password
        :password.sync="params.user.password"
      />
      ...
</template>
...

sync修飾子を理解しよう

signup

親子コンポーネント間のデータ送受信では、通常このように書きます。

通常
<user-name-form
  :name="params.user.name"
  @update:name="params.user.name = $event"
/>
  1. バインド:nameで親 → 子へデータを送信し、
  2. 子でデータを編集。
  3. 子から編集後のデータを送信し、
  4. 親は@update:nameで受け取り、"params.user.name = $event"で値を代入する。

通常この流れになるのですが、sync修飾子を使えば省略して書くことができます。

sync修飾子
<user-name-form
  :name.sync="params.user.name"
/>

双方とも、やっている事は同じです。

参考 sync-修飾子 - Vue.js

子コンポーネントでデータを受け取る

propsを使って、親から送信されたデータを子コンポーネントで受け取りましょう。

front/components/user/userFormName.vue
...
export default {
  // 追加
  props: {
    name: {
      type: String,
      default: ''
    }
  }
}
front/components/user/userFormEmail.vue
...
export default {
  // 追加
  props: {
    email: {
      type: String,
      default: ''
    }
  }
}
front/components/user/userFormPassword.vue
...
export default {
  // 追加
  props: {
    password: {
      type: String,
      default: ''
    }
  }
}

親のデータを子コンポーネントのv-modelで更新する

子コンポーネント側で更新した値を、親コンポーネントでリアルタイムで受け取るために、Vueのv-modelを使用します。

原則

Vue.jsの仕様で、

  • 親コンポーネントのデータを、
  • 子コンポーネント側のv-modelを使って
  • 更新させる事はできません。

対応

しかし、

  • データの受信と
  • データの送信を
  • 切り分けることで
  • v-modelを使った更新を実現できます。

まずは、userFormName.vueから編集していきましょう。

front/components/user/userFormName.vue
<template>
  <!-- v-model 追加 -->
  <v-text-field
    v-model="setName"
    label="ユーザー名を入力"
    placeholder="あなたの表示名"
    outlined
  />
</template>

<script>
export default {
  ...
  // 追加
  computed: {
    setName: {
      get () { return this.name },
      set (newVal) { return this.$emit('update:name', newVal) }
    }
  }
}
</script>
  • setName: {} ... computedの中でオブジェクトを宣言し、データの受信と送信を切り分ける。

    • get() ... 親から受信したデータを返す。

      このget()を、ゲッター関数と言います。

    • set(newVal) ... 子で編集した値を送信する。

      このset()を、セッター関数と言います。セッター関数の引数には、変化後の(最新の)値が入っています。

  • v-model="setName" ... v-modelには、computedで作成した算出プロパティを指定する。

    親のデータnameを直接指定するとエラーになります。

確認してみよう

signup.vueのHTMLにparamsを表示させて、名前フォームを入力してみましょう。

front/pages/signup.vue
    ....
    </v-form>
    <!-- 追加 -->
    <v-card-text>
      {{ params }}
    </v-card-text>
    <!-- ここまで -->
  </bef-login-form-card>
</template>

コンテナを起動して、http://localhost:8080/signup にアクセスしてください。

2020-08-14 16-53-33

親のデータが、子コンポーネントを経由して、リアルタイムで更新されるようになりました。

参考 算出プロパティとウォッチャ - Vue.js

email、passwordコンポーネントにもv-modelを追加する

同じようにuserFormEmail.vueuserFormPassword.vueにもv-modelを追加しましょう。

front/components/user/userFormEmail.vue
<template>
  <v-text-field
    v-model="setEmail"
    label="メールアドレスを入力"
    placeholder="your@email.com"
    outlined
  />
</template>

<script>
export default {
  props: {
    email: {
      type: String,
      default: ''
    }
  },
  computed: {
    setEmail: {
      get () { return this.email },
      set (newVal) { return this.$emit('update:email', newVal) }
    }
  }
}
</script>
front/components/user/userFormPassword.vue
<template>
  <v-text-field
    v-model="setPassword"
    label="パスワードを入力"
    placeholder="8文字以上"
    outlined
  />
</template>

<script>
export default {
  props: {
    password: {
      type: String,
      default: ''
    }
  },
  computed: {
    setPassword: {
      get () { return this.password },
      set (newVal) { return this.$emit('update:password', newVal) }
    }
  }
}
</script>

これで全ての子コンポーネントで、リアルタイム更新が可能になりました!

コミットしとく

以上で作業は終了です。

「front」ディレクトリに移動して、コミットしておきましょう。

root $ cd front && git commit -am "signup_page_set_data_building" && cd ..

まとめ

今回は、親子コンポーネント間のデータ通信を実装しました。

コンポーネント間のデータ通信はNuxt.jsというか、Vue.jsの基本です。

今後、様々な場所で使用するので、ここの知識は大切にしておきましょう。

次回は?

それぞれのフォームに、Vuetifyを使ったバリデーションを設定します。

サーバーサイドのRailsにデータを送信する前に、フロントエンドでバリデーションをしておくことで、ユーザーのストレスを軽減させることができます。

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