【Rails6】モデル開発に必要なGemのインストールとHirb.enableの自動化
  • 2020.07.05に公開
  • Udemy
  • 7. モデル開発事前準備
  • No.2 / 4

今回達成すること

今回は2つのことを達成しましょう。

  1. モデル開発に必要なGemのインストール
  2. Gem hirbの自動起動設定

それでは作業に入りまっせ!

RailsのGemfileを編集する

「api」ディレクトリ直下にあるGemfileを編集します。

Railsコンソールを見やすく hirbの追加

hirbとは、Railsコンソールでテーブルデータを見やすく表示してくれるGemです。こんな感じに。

hirb

hirbだけでは補えない日本語補正を行うhirb-unicode-steakknifeも追加します。

Gemfileに下記2つを追加してください。

api/Gemfile
...
gem 'rack-cors'

# 追加
# コンソール出力結果を表にする Doc: https://github.com/cldwalker/hirb
gem 'hirb', '~> 0.7.3'
# コンソール文字列補正 Doc: https://github.com/steakknife/hirb-unicode
gem 'hirb-unicode-steakknife', '~> 0.0.9'

group :development, :test do
...

パスワードの暗号化 bcryptの追加

bcrypt(ビークリプト)とは、パスワードを暗号化してくれる優れたGemです。

ユーザー登録時のパスワードを暗号化してテーブルに保存します。

> User.first.password_digest
=> "$2a$12$N1AOIepp64CkH1DcONuRmuIMaTlmKqu8JZ0KZTbQ5vG7KWDc9D4lC"

追加しましょう。

api/Gemfile
...

# コンソール文字列補正 Doc: https://github.com/steakknife/hirb-unicode
gem 'hirb-unicode-steakknife', '~> 0.0.9'
# 追加
# パスワード暗号化 Doc: https://github.com/codahale/bcrypt-ruby
gem 'bcrypt', '~> 3.1', '>= 3.1.12'

デバッグ必須 pry-byebugの追加

pry-byebugとは、デバッグを行う時に使用するGemです。

Railsの動きを一時停止し、変数やオブジェクトの中身を確認することができます。

これは、開発とテスト環境でしか使用しません。

グループ:development, :testのブロック内に追加しましょう。

api/Gemfile
group :development, :test do
  # Call 'byebug' anywhere in the code to stop execution and get a debugger console
  gem 'byebug', platforms: [:mri, :mingw, :x64_mingw]

  # 追加
  # デバッグbinding.pry Doc: https://github.com/deivid-rodriguez/pry-byebug
  gem 'pry-byebug', '~> 3.9'
end

最終的なGemfile

4つのGemを追加しました。

api/Gemfile
source 'https://rubygems.org'
git_source(:github) { |repo| "https://github.com/#{repo}.git" }

ruby '2.7.1'

# Bundle edge Rails instead: gem 'rails', github: 'rails/rails'
gem 'rails', '~> 6.0.3', '>= 6.0.3.1'
# Use postgresql as the database for Active Record
gem 'pg', '>= 0.18', '< 2.0'
# Use Puma as the app server
gem 'puma', '~> 4.1'
# Build JSON APIs with ease. Read more: https://github.com/rails/jbuilder
# gem 'jbuilder', '~> 2.7'
# Use Redis adapter to run Action Cable in production
# gem 'redis', '~> 4.0'

# Use Active Storage variant
# gem 'image_processing', '~> 1.2'

# Reduces boot times through caching; required in config/boot.rb
gem 'bootsnap', '>= 1.4.2', require: false

# Use Rack CORS for handling Cross-Origin Resource Sharing (CORS), making cross-origin AJAX possible
gem 'rack-cors'

# コンソール出力結果を表にする Doc: https://github.com/cldwalker/hirb
gem 'hirb', '~> 0.7.3'
# コンソール文字列補正 Doc: https://github.com/steakknife/hirb-unicode
gem 'hirb-unicode-steakknife', '~> 0.0.9'
# パスワード暗号化 Doc: https://github.com/codahale/bcrypt-ruby
gem 'bcrypt', '~> 3.1', '>= 3.1.12'

group :development, :test do
  # Call 'byebug' anywhere in the code to stop execution and get a debugger console
  gem 'byebug', platforms: [:mri, :mingw, :x64_mingw]

  # デバッグbinding.pry Doc: https://github.com/deivid-rodriguez/pry-byebug
  gem 'pry-byebug', '~> 3.9'
end

group :development do
  gem 'listen', '~> 3.2'
  # Spring speeds up development by keeping your application running in the background. Read more: https://github.com/rails/spring
  gem 'spring'
  gem 'spring-watcher-listen', '~> 2.0.0'
end

# Windows does not include zoneinfo files, so bundle the tzinfo-data gem
gem 'tzinfo-data', platforms: [:mingw, :mswin, :x64_mingw, :jruby]

Gemのインストール

それではDockerイメージをビルドしなおして、Gemをインストールしましょう。

root $ docker-compose build api

ビルドが終わったらそれぞれのインストールを確認しておきましょう。

root $ docker-compose run --rm api bundle info hirb
  * hirb (0.7.3)

root $ docker-compose run --rm api bundle info hirb-unicode-steakknife
  * hirb-unicode-steakknife (0.0.9)
  
root $ docker-compose run --rm api bundle info bcrypt
  * bcrypt (3.1.13)
  
root $ docker-compose run --rm api bundle info pry-byebug
  * pry-byebug (3.9.0)

Hirb.enableを自動化する

上記でインストールしたGem hirbを有効にするには、コンソール上でコマンドを実行する必要があります。

> Hirb.enable
=> true

ただこれ、地味に面倒くさい。。。自動化しちゃいましょう。

.irbrcファイルの作成

.irbrcファイルとは、Rubyコンソールを実行する$ lib コマンド実行時に読み込まれる設定ファイルです。

もちろん、Railsコンソール起動時にも読み込まれます。

まずは「api」ディレクトリ直下にファイルを作成しましょう。

root $ touch api/.irbrc

.irbrcファイルの編集

作成したファイルをこのように編集しましょう。

api/.irbrc
# コンソール起動時
if defined? Rails::Console
  # Hirb.enableの有効化
  Hirb.enable if defined? Hirb
end

これでRailsコンソール起動と同時にHirbが有効になります。

Hirbで遊ぼう

Railsコンソールに入ってHirbで色々試してみましょう。

root $ docker-compose run --rm api rails c

有効化できているか

Hirbが有効化できているか確認します。

先ほど.irbrcファイルで有効化コマンドを実行したので、自動で有効になっているはずです。

> Hirb::View.enabled?
=> true  # OK

参考 Module Hirb::View

二次元配列を見やすく

[[1,2], [2,3]]こんな二次元配列もHirbの手にかかればこの通り。

> puts Hirb::Helpers::Table.render [[1,2], [2,3]]
+---+---+
| 0 | 1 |
+---+---+
| 1 | 2 |
| 2 | 3 |
+---+---+
  • Helpers ... テーブルやオブジェクトを整型するHirbのオプションクラス。

    参考 Class Hirb::Helpers::Table

ハッシュ配列をテーブル化

ハッシュが入った配列もテーブル表示できます。

> puts Hirb::Helpers::Table.render [{:age=>10, :weight=>100}, {:age=>80, :weight=>500}]
+-----+--------+
| age | weight |
+-----+--------+
| 10  | 100    |
| 80  | 500    |
+-----+--------+

うん、見やすいですね。

Hirbの表示サイズを変える

Hirbはコンソールが開いた時点でターミナルのウィンドウ幅を取得し、その幅に合わせテーブルを整型します。

2020-07-05 13-21-12

その後にターミナルのウィンドウ幅を変えても、Hirbの表示サイズは維持されたままです。

2020-07-05 13-22-46

これではHirbのサイズを変えるためだけにコンソールに出たり入ったりしなければなりません。

そこでHirbの表示サイズを変える方法を学んでおきましょう。

Hirbの現在のウィンドウ幅を参照する

Hirb::Viewクラスのwidthメソッドを使用して、Hirbのウィンドウ幅を参照します。

> Hirb::View.width
=> 82

ターミナルのウィンドウ幅を取得する

Linuxコマンドを使用してターミナルのウィンドウ幅を取得します。

> `tput cols`.to_i
=> 112
  • tput cols ... ターミナルのウィンドウ幅を取得するLinuxコマンド。

    Ruby環境で実行するためバッククォートで囲んでいます。

  • to_i ... 文字列を数値に変換するRubyメソッド。

Hitbの表示サイズを変更する

resize(width, height)を使用してHitbの表示サイズを変更します。

高さを変えたい場合は第二引数に数字を渡します。

> Hirb::View.resize(112)
=> [112, 24]

もう一度テーブルを表示するとターミナルの幅に合わせたテーブル表示となっています。

2020-07-05 13-25-30

Hirbの無効化

hirbを無効にしたい場合は、このコマンドを実行します。

> Hirb.disable
=> false

Hirbの基本的な使い方は以上となります。

まとめ

今回はモデル開発に必要な4つのGemをインストールしました。

  1. hirb ... データ整型を行う。
  2. hirb-unicode-steakknife ... Hirbで補えない日本語の補正を行う。
  3. bcrypt ... パスワードを暗号化する。
  4. pry-byebug ... Railsを途中で止めてデバッグを行う。

それに伴い、Hirbの自動化と使い方について学んでいきました。

これでスムーズにユーザーモデルが開発できますね。

さーて次回は?

さて次回は、Railsのサーバーが起動しないエラーに対応していきます。

このエラーが発生するタイミングは人によりますが、早めに対応しておいた方が良いでしょう。

次回をお楽しみに!(↓の記事リストへGO)

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