Udemy 10. 認証アプリのレイアウト設計 #01
2020年07月31日に公開

Nuxt.jsのレイアウト・ページ・コンポーネントの役割を理解しよう

このチャプターで達成すること

チャプター「認証アプリのレイアウト設計」では、4つのページのレイアウトを完成させます。

状態 ページの内容 パス ファイル
1 ログイン前 ウェルカムページ / index.vue
2 “” 新規会員登録ページ /signup signup.vue
3 “” ログインページ /login login.vue
4 ログイン後 ダッシュボード / index.vue

最終的にはこのようなページを作成します。

layouts

今回達成すること

Nuxt.jsで効率良いレイアウトを行うには、レイアウト・ページ・コンポーネントファイルについて理解する必要があります。

今回はそれぞれのファイルの役割、その使い方について解説します。

実装に入る前にここでNuxt.jsのレイアウトの知識を深めましょう。

ページを構成する3つのファイル

Nuxt.jsのページは基本的に3つのファイル構成で成り立っています。

  1. レイアウトファイル(赤)
  2. ページファイル(黄)
  3. コンポーネントファイル(緑)

それぞれの関係性はこのようになります。

  • レイアウト > ページ > コンポーネント

2020-07-29 17-13-21

1. レイアウトファイルの役割

レイアウトファイルにはページの外観を構成するパーツを配置します。

どのページにも表示されるヘッダーやフッター、サイドバーなどを配置することでHTMLの2度書きを防ぎます。

このファイルは「layouts」ディレクトリ以下で管理します。

ページファイルの呼び出し

レイアウトファイルから各ページファイルを呼び出すには<nuxt /> タグを使用します。

<nuxt /> タグは、現在のパスと一致するページファイルを呼び出します。

layouts/default.vue
<template>
  <div>
    <nuxt /> <!-- パスと一致するページファイルが呼び出しされる -->
  </div>
</template>

2. ページファイルの役割

ページファイルにはページごとに表示するHTMLを記述します。

このファイルは「pages」ディレクトリ以下で管理します。

ページによってレイアウトを変更する

ページ単位でレイアウトファイルを変更することができます。

layoutプロパティ内でファイル名と一致する文字列を指定します。

export default {
  // layouts/welcome.vueファイルが呼ばれる
  layout () {
    return 'welcome'
  }
}

また、下記のように省略して書くこともできます。

export default {
  reyout: 'welcome'
}

ファイル名によって生成されるパス

Nuxt.jsはファイル名によって自動的にパスを生成します。

pagesファイル 生成されるパス
Index.vue /
login.vue /login
account/settings.vue /account/settings

3. コンポーネントファイルの役割

コンポーネントファイルには、ページ内で使用するテキストフォームやボタンのHTMLを記述します。

一言で言えば小さな部品です。

レイアウトファイルもページファイルも、このコンポーネントファイルが集まって構成されています。

asyncDataは使用できない

コンポーネントファイル内では、ページが描画される前にデータを取得する「asyncData」が使用できません。

「asyncData」内で取得するデータが必要な場合は、ページファイルで取得したデータをコンポーネントファイルに渡すことで実現します。

コンポーネントファイルをどこまで小さくするか争論

小さくするメリット

例えば下記のようなコンポーネントファイルを作成した場合。

components/myH1.vue
<template>
  <h1 class="my-h1">
    <slot name="title" />
  </h1>
</template>

<style lang="css" scoped>
  .my-h1 {
    font-size: 24px;
  }
</style>

コンポーネントを小さくすればするほど使い勝手が良く、どのページにも使用することができます。

多くのページに使用出来るということは「タイトルやっぱフォント18pxで!」と後から変更があった場合に、このコンポーネントを使用する全てのページを変更することができます。

小さくするデメリット

一方、あまりに小さくすると

  • ファイルが膨大な数になって保守性が下がる
  • JavaScriptが複雑になる

といったデメリットがあります。

Vue.jsのコンポーネント間でのデータのやり取りは、propsemitを使って行うため、1つのデータをやり取りするのに何行ものJavaScriptを書く必要があります。

それにフォントサイズの変更などは共通のCSSクラスを作成すれば対応可能です。

そもそもコンポーネントファイルが必要か?疑問が残ります。

結論

コンポーネントファイルは小さくし過ぎず、1コンポーネント = 1役割で切り分けることをおすすめします。

例えばダッシュボードの場合、5つのコンポーネントファイルを使用しています。

  1. ツールバー(黄)

  2. ナビゲーション(赤)

  3. ヘッダー(黄 + 赤)

    ツールバー + ナビゲーションを置いたコンポーネントファイル。

    ナビゲーションの開閉にツールバーのボタンを使用するため共通のデータを保有している。

  4. バンくずナビ(緑)

  5. ページコンテンツ(青)

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その他、以下に該当した場合もコンポーネントファイルの切り分けを検討すべきです。

  • 2つ以上のページで使用するUIの場合
  • 1ページあたりのコード数が多くなる場合

認証アプリのレイアウトファイル設計

認証アプリでは、ログイン前・ログイン後のレイアウトが大きく変わります。

そのため、レイアウトファイルを切り替えてページデザインを行った方が効率の良い開発ができます。

Nuxt.jsのデフォルトのレイアウトファイル

Nuxt.jsはレイアウトファイルを指定しない限りdefault.vueが使われます。

このレイアウトファイルは、より多くのページを生成するログイン後のレイアウトとして使用します。

これによりレイアウトを指定するJavaScriptのコードが減り、記述漏れのミスを回避するメリットがあります。

今回のレイアウトファイルは3つ

今回のアプリでは3つのレイアウトファイルを使用します。

内容 状態 layouts
ウェルカムページ ログイン前 welcome.vue
会員登録・ログイン ログイン前 beforeLogin.vue
ダッシュボード ログイン後 default.vue

1. ウェルカムページ => welcome.vue

ログイン前のトップページで使用します。

このレイアウトファイルはウェルカムページでしか使用しないため、レイアウトファイル内でページを完成させます。

2. 会員登録・ログインページ => beforeLogin.vue

ログイン前のページを構成するレイアウトファイルになります。

会員登録やログイン以外にもドキュメントやプライバシーポリシーなどに使用します。

3. ダッシュボード => default.vue

これはログイン後のトップページのことです。

ダッシュボード以外にもログイン後のページに使用するレイアウトファイルとなります。

まとめ

今回はページを構成する3つのファイル

  • レイアウト
  • ページ
  • コンポーネント

の解説を行いました。

また認証アプリでは、レイアウトファイルを切り替えることで、HTML内のIF文でコードを切り替える必要が無くなり、よりスッキリと理解しやすいコードを書くことができます。

積極的に使っていきましょう。


ここに書いた知識は、筆者がNuxt.jsを作って壊してを繰り返した結果辿り着いた答えです。

まずはページファイルに書いてみて「これ切り分けた方がええな〜」て感じる部分はどんどんコンポーネント化していきましょう。

筆者は今でもそんなやり方です。

次回は?

次回より実装に入ります。

まずはウェルカムページの構築から!

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