Railsをインストールするために必要なもの
Rails
をインストールするには、Ruby
が必要です。Rubyをインストールするには、rbenv
が必要です。rbenvをインストールするには、Homebrew
が必要です。Homebrewをインストールするには、Command Line Tools for Xcode
が必要です。 << ココから順にインストールを開始します。
ツールの説明は下で触れています。
Railsを円滑に動かすために必要なもの
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RailsにはJavascriptを実行する
node.js
が必要です。node.js導入以外の方法もあるようです。
-
Railsプロジェクトごとにgemを管理するためには
Bundler
が必要です。gemとはRubyのライブラリのことです。
ライブラリとはrubyをもっと便利に使うことができる部品のことです。
ちなみに、RailsもRubyライブラリの一つです。
必要であればインストールするもの
必要であれば、PostgreSQL
やMySQL
などのデータベースをインストールしてください。
ちなみにmacの環境では、標準でSQlite3
がインストールされています。
本プロジェクトでは開発環境でSQlite3
を使うので、インストールには触れません。
早速インストール
1. Command Line Tools for Xcodeのインストール
Command Line Tools for Xcodeとは、mac用のコマンドラインツールです。
ターミナル上でいろんな操作を可能にします。
まずインストールされているかターミナル上で確認します。
$ xcodebuild -version
↓のようにバージョンが表示されていればOKです。次へ進みましょう。
Xcode 10.3
Build version 10G8
バージョンが表示されない場合はインストールを実行します。
$ xcode-select --install
2. Homebrewのインストール
Homebrewとは、macOS上で開発をするにあたって、必要なパッケージをインストールしたりアンインストールしたりするものです。
Homebrewをインストールします。
$ /usr/bin/ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"
上記は2019年8月現在のものです。
最新のインストールコマンドはここにあります。
インストールされたか確認します。
$ brew -v
バージョンが表示されたらOKです。次へ進みましょう
Homebrew 2.1.8
3. rbenvのインストール
rbenvとは、Rubyのバージョン管理ツールです。
プロジェクトごとにRubyのバージョン切り替えを可能にしてくれます。
まず、Homebrewを使ってrbenvをインストールします。(brewはHomebrewのコマンドです)
$ brew install rbenv
次に、rbenvコマンドを使えるようパスの設定と初期化設定を.bash_profile
に追記します。
ターミナルで以下のコマンドを実行してください。
$ echo 'export PATH="$HOME/.rbenv/bin:$PATH"' >> ~/.bash_profile
$ echo 'eval "$(rbenv init -)"' >> ~/.bash_profile
不安な方は.bash_profile
を起動して確認しておきましょう。
$ vi ~/.bash_profile
先ほどのパスが記入されていますね。
export PATH="$HOME/.rbenv/bin:$PATH"
eval "$(rbenv init -)"
~
~
~
確認が取れたら、.bash_profile
ファイルを終了します。
$ :q
.bash_profile
の設定を反映させるために下のコマンドを実行します。
$ source ~/.bash_profile
rbenvがインストールできたか確認をとりましょう。
$ rbenv -v
バージョンが表示されたらインストール成功です。
rbenv 1.1.0
4. Rubyのインストール
Rubyはrbenvを使ってインストールしていきます。
なお、Rails 6を動かすにはRubyのバージョンが2.5以上でなければなりません。
まず、インストールできるRubyのバージョンを確認しておきましょう。
$ rbenv install --list
上の方に出てきた数字がRubyのバージョンを表しています。
...
2.6.2
2.6.3
2.7.0-dev
2.7.0-preview1
...
今回は、最新の安定版である 2.6.3 をインストールしていきます。
$ rbenv install 2.6.3
インストールが終わったら、システム全体で使用するRubyのバージョンを指定します。
$ rbenv global 2.6.3
Rubyのバージョンを確認しましょう。
$ ruby -v
バージョンが表示されれば成功です。
ruby 2.6.3p62 (2019-04-16 revision 67580) [x86_64-darwin18]
(補足) rbenvのよく使うコマンド集
rbenv versions
rbenvにインストールしたRubyのバージョン一覧を取得する。
※が現在のプロジェクトで利用しているRubyのバージョン
$ rbenv versions
system
2.3.1
2.4.1
2.5.3
* 2.6.3 (set by /Users/ユーザー名/.ruby-version)
rbenv version
現在のプロジェクトで利用しているRubyのバージョンを表示する。($ ruby -vと同じ)
$ rbenv version
2.6.3 (set by /Users/ユーザー名/.ruby-version)
rbenv local
プロジェクト単位でRubyのバージョンを切り替える。
$ rbenv local 2.5.3
切り替わったか確認。
$ rbenv versions
system
2.3.1
2.4.1
* 2.5.3 (set by /Users/ユーザー名/.ruby-version)
2.6.3
5. RubyGemsのアップデート
RubyGemsとは、Rubyのgemライブラリを管理するツールです。
RubyGemsはRubyに同梱されていますが、新しいバージョンが公開されている場合がありますので、念の為アップデートしておきましょう。
$ gem update --system
下のように出てきた場合は最新版がインストールされています。次へ進みましょう。
Latest version already installed. Done.
6. Bundlerのインストール
Bundlerとは、Rubyのgemライブラリをプロジェクト単位で管理することができるツールです。
プロジェクトディレクトリに「Gemfile」というファイルを作成し、そのファイル上でインストールするgemを記載したり、gemのバージョンを明記したりしてgemを管理することができます。
インストールを実行しましょう。
$ gem install bundler
7. Railsのインストール
やっとRailsのインストールです。
mac上にインストールするRailsは、現在(2019年8月)の安定版である5.2.3をインストールします。
$ gem install rails -v 5.2.3
インストールが終わったら確認をしておきましょう。
$ rails -v
バージョンが出てきたら正しくインストールされています。
Rails 5.2.3
8. node.jsのインストール
node.jsはHomebrewでインストールできます。
$ brew install node
node.jsをプロジェクト毎にバージョン管理できる「Nodebrew」を使ってインストールするには、こちらの記事を参考にしてください。
最後にインストールの確認だけしておきましょう。
$ node -v
v12.7.0
お疲れ様でした
以上でRailsの開発環境が構築できました。
次回はBitbucketのセットアップをしていきます。