はじめに
執筆現在(2019年8月)、このアプリケーションはまだ完成していません。
ここに記載するコードは全て動くことを確認していますが、コード書き方、機能設計、DB設計が一番ベストな方法か不明確な状況です。
もし記事の不備や訂正、編集リクエストがありましたら、Twitterよりご連絡いただければ幸いです。早急に対応いたします。
こんなアプリが作りたい
この個人的プロジェクトは、こんな妄想から始まりました。
この画像は、計画当初のイメージ画像です。
どんなアプリ?
会計データを流し込むと、グラフと会計数値が表示され直感的に自社の経営状況を把握できる会計ツールです。
第三者とも共有でき、コメントを残したり、マーカーを引いて注目すべき数値を一目で分かりやすく表示します。
作ろうと思った経緯
僕は20代の半分以上を税理士事務所で働いていました。
主な担当業務は、
- 毎月の経理業務
- 会計ソフトへの入力
- 出来上がった財務諸表の報告
- その他決算申告書の作成や年末調整などの税務業務
です。
その業務の中で、数字を分かりやすく報告するにはどうすれば良いかを常に考えていました。
会計ソフトに最初から導入されているグラフでは、顧客が知りたいこと、税理士事務所が伝えたいことの双方が上手く表現できません。
他にもExcelでグラフを作ったり、グラフが簡単に作れるアプリを使ったり、BIツールなんかも使ったり。。。
結果、BIツールは
- 操作が難しすぎる。
- 初期設定が大変。
- そんなてんこ盛りな機能いらない。
Excelは
- グラフがダサい。
- A4一枚に収める印刷設定が大変。
- 顧客ごとに毎回一から作り直す必要がある。
上記の理由で継続して使うことはありませんでした。
個人的にWindousの設定画面やYahoo検索のトップページにありがちなごちゃごちゃ感が嫌いです。
とにかくシンプルで直感的な操作ができて、尚且つかっこいいグラフが作れるアプリを作ってやろうと思いました。
当時のプログラミングスキル
この時点でのプログラミングスキルは
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wordpressでブログを運営してた
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Railsチュートリアルをカスタマイズして通知機能とコメント機能を作った
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Vue-chartjsで入力連動型のグラフ生成アプリを作った
程度で、知識は全てインターネットや本で得て実装しました。
僕自身プログラマーとして働いた訳でもなく、大学で勉強した訳でもなく、全くの素人プログラマです。
今思えば無謀でした。無知は挑戦に最強です。
誰が使う?
想定している利用者は、中小企業をメインに顧問をしている税理士事務所の職員さんです。
また、その税理士事務所は、クラウド会計ソフトに対応しており、サービスIT化に抵抗が無い事務所です。
いつ使う?
顧問先への会計報告の際に活用します。
会計ソフトに入力し、月次の会計数字が確定した後に財務諸表データをこのアプリケーションに流し込みます。
このアプリがもたらす幸せ
グラフで視覚的に会計数字を表現する
- 複雑な財務諸表を分かりやすく経営者に伝えることができます。
顧問先への会計報告を「このアプリ」+「Skypeなどのインターネット電話サービス」を使って事務所内で行う
- 今まで訪問移動に使っていた時間を劇的に短縮することができます。
- 移動時間という人件費コストをカットすることができます。
- いつだって事務所内から月次報告が可能になります。
「このアプリ」+「クラウドストレージ」+「クラウド会計ソフト」+「インターネット電話サービス」を組み合わせると、入力から月次報告までをインターネット上で完結する
- 物理的に訪問が不可能な遠方の顧客へのサービスも可能になります。IT税理士として日本全国の顧客に対応できます。
- もう働く場所にとらわれません。職員さんの在宅ワークだって可能にします。
課題
上を見てわかるように、このアプリ一つだけではもたらす幸せは微々たるものです。
SkypeやGoogleドライブなどのクラウドサービスを併用し、初めて大きな幸せを得ることができます。
税理士事務所IT化サービスと称して、コンサルティング業務とセットでアピールしないと普及はなかなか難しいでしょう。
これが現状の課題です。
同業との差別化
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UIが優れていること。
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インターネット上で資料が共有できること。
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使う職員の立場を知っていること。
この3つです。
これは税理士事務所あるあるですが、
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会計ツールの営業担当は所長に営業します。
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所長がうちの事務所の差別化になるぞ!!と奮闘して事務所に導入します。
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会計ツール操作が難しく使いこなすまでにかなりの時間を要します。
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職員さんにとって税務申告書の作成や顧問先への訪問の方が優先度が高く、操作の学習に時間を使いたくありません。
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次第に使う職員さんが減ってきます。
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事務所内で廃れていきます。
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所長から「あれ?最近あの会計ツール使ってる?」という話になります。
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3に戻ります。
誰も悪いわけではないのに、みんな見ている方向が同じなのに、こうなりがちです。
もちろんツールを使いこなしている事務所は、顧客満足度を上げ、差別化に成功し、顧問料の増額を実現していますが、全ての事務所が実現できるわけではありません。
大切なのは導入してから。職員さんたちが使いこなせるツールであるかどうかです。
その点、 現場にいた税理士事務所の職員が作った会計ツール は大きな差別化になると考えています。
終わりに
まあ、全て作れたらの話ですが。。。(苦笑)
次回はアプリケーションの設計と利用するツールについてまとめていきます。